ランドマーク。 B_ook
「パークライフ」以降、本屋に立ち寄る際にはかならず彼の著書をチェックするようになり、昨日も新宿の紀伊国屋に寄った際、平積みされているのを発見し、背表紙で品定めをすることもなく、著者名の確認のみで手に取った。
残念ながら、単行本には手を出さず、常に文庫のみにしか手を出さないというケチなスタンスなため、完全読破には至っておりません。逆に、単行本が出ていて文庫がまだのときは、まだかまだかと待ち遠しく、日々のちっちゃな楽しみの1つにして代えております。
また新宿まで行ったのも、渋谷のブックファーストが先月いっぱいで姿を突如消してしまったため(代わりに渋谷文化村通り店がオープン)、仕事上参考にと立ち寄る専門書をある程度網羅した本屋が渋谷になくなってしまったため、新宿まで足を運ぶはめに。
早速、新宿からの山手線へ駆け込み乗車してドアにもたれながら物語をスタート。
たいてい読み始めの数頁は、ほんとにこいつは面白いのか、読む甲斐があるのか、と疑心暗鬼で半分品定めの状態で字を追いながらも別のことを考えてしまっていて、読み戻しが多くペースもあがらず、内容以前にそのペースの遅さに自ら飽きて、あっという間に続きを読むこともなくなってしまうのだが、今回に限っては、著書が信頼を置いている吉田修一ということに加えて、出てくる言葉がやたら親近感のあるものだったので、あっという間に向こう側へ行ってしまった。
一度行ってしまうと今度は逆にこちらにはなかなか戻れない。電車内はもちろん、歩きながら、飯を食いながら、睡眠を削って、などなどあらゆる手段を削って、向こうの世界への入り口を探す。
あまり内容云々についてレビューと称するほど語る能力もないので、今回は出てくる身近な表現を列挙したい。
まず舞台となっているのが「大宮」で、西口の「ソニックシティ」は中1のときビル内鬼ごっごをした場所だし、人物「I」が住む「デザイナーズマンション」は「桜新町」で、ここはお隣さんだし、数年前はkkucがおったとこでもあり、地理的な親近感がまず1つ。
ただ何より一番引き寄せられたのが、人物「I」が移動中のバッグの中に、「電車のなかで読もうと事務所から持ってきた今月号の『新建築』」が詰め込まれていることだった。その『新建築』も、「ヘルツォーグ&ド・ムロン」が特集で、「巻頭ではプラダ青山店が紹介されていた。」とある。
そう、人物「I」は設計士。だから他に「槇事務所」と「丹下健三」、「黒川紀章」も登場。
さらには、「1/200」「ラチェット」「バール」「コラム」「鉄筋」、、、etc。
「I」の住むデザイナーズマンションもインテリアは壁が「コンクリート打ち放し」に「螺旋階段」、、、そして、そのデザイナーマンションへ帰宅する途中、「関西国際空港の共同設計者として有名な岡部憲明設計の集合住宅が現れる。」とある。
その「I」の、奥さんとのでかけ先云々なんて、あちらこちらでよく聞く話そのまんま。この間、kkucや同居人une・yssnとも話したばかりな気がする。
相変わらずちょっとしたタイミングで物語は終わってしまって、逆にどこで終わってもおかしくないような、続けたら終わりがないような、そんな雰囲気が読み終えた後に残る。そこに惹かれるのだが、おそらくそれは、常に結論をもとめられ求め続ける日常を送っている人にとっての非日常がそこにあるからなのかもしれない。
どっぷりと強烈なストーリーがあって結論のあるもので向こうの世界へ連れて行ってくれる非日常もあれば、こんな非日常の感じ方もあるのかと、「パークライフ」以降彼のを手にしている。
2007.11.25 edit
![]() | ランドマーク (講談社文庫) 吉田 修一 (2007/07/14) 講談社 この商品の詳細を見る |
「パークライフ」以降、本屋に立ち寄る際にはかならず彼の著書をチェックするようになり、昨日も新宿の紀伊国屋に寄った際、平積みされているのを発見し、背表紙で品定めをすることもなく、著者名の確認のみで手に取った。
残念ながら、単行本には手を出さず、常に文庫のみにしか手を出さないというケチなスタンスなため、完全読破には至っておりません。逆に、単行本が出ていて文庫がまだのときは、まだかまだかと待ち遠しく、日々のちっちゃな楽しみの1つにして代えております。
また新宿まで行ったのも、渋谷のブックファーストが先月いっぱいで姿を突如消してしまったため(代わりに渋谷文化村通り店がオープン)、仕事上参考にと立ち寄る専門書をある程度網羅した本屋が渋谷になくなってしまったため、新宿まで足を運ぶはめに。
早速、新宿からの山手線へ駆け込み乗車してドアにもたれながら物語をスタート。
たいてい読み始めの数頁は、ほんとにこいつは面白いのか、読む甲斐があるのか、と疑心暗鬼で半分品定めの状態で字を追いながらも別のことを考えてしまっていて、読み戻しが多くペースもあがらず、内容以前にそのペースの遅さに自ら飽きて、あっという間に続きを読むこともなくなってしまうのだが、今回に限っては、著書が信頼を置いている吉田修一ということに加えて、出てくる言葉がやたら親近感のあるものだったので、あっという間に向こう側へ行ってしまった。
一度行ってしまうと今度は逆にこちらにはなかなか戻れない。電車内はもちろん、歩きながら、飯を食いながら、睡眠を削って、などなどあらゆる手段を削って、向こうの世界への入り口を探す。
あまり内容云々についてレビューと称するほど語る能力もないので、今回は出てくる身近な表現を列挙したい。
まず舞台となっているのが「大宮」で、西口の「ソニックシティ」は中1のときビル内鬼ごっごをした場所だし、人物「I」が住む「デザイナーズマンション」は「桜新町」で、ここはお隣さんだし、数年前はkkucがおったとこでもあり、地理的な親近感がまず1つ。
ただ何より一番引き寄せられたのが、人物「I」が移動中のバッグの中に、「電車のなかで読もうと事務所から持ってきた今月号の『新建築』」が詰め込まれていることだった。その『新建築』も、「ヘルツォーグ&ド・ムロン」が特集で、「巻頭ではプラダ青山店が紹介されていた。」とある。
そう、人物「I」は設計士。だから他に「槇事務所」と「丹下健三」、「黒川紀章」も登場。
さらには、「1/200」「ラチェット」「バール」「コラム」「鉄筋」、、、etc。
「I」の住むデザイナーズマンションもインテリアは壁が「コンクリート打ち放し」に「螺旋階段」、、、そして、そのデザイナーマンションへ帰宅する途中、「関西国際空港の共同設計者として有名な岡部憲明設計の集合住宅が現れる。」とある。
その「I」の、奥さんとのでかけ先云々なんて、あちらこちらでよく聞く話そのまんま。この間、kkucや同居人une・yssnとも話したばかりな気がする。
相変わらずちょっとしたタイミングで物語は終わってしまって、逆にどこで終わってもおかしくないような、続けたら終わりがないような、そんな雰囲気が読み終えた後に残る。そこに惹かれるのだが、おそらくそれは、常に結論をもとめられ求め続ける日常を送っている人にとっての非日常がそこにあるからなのかもしれない。
どっぷりと強烈なストーリーがあって結論のあるもので向こうの世界へ連れて行ってくれる非日常もあれば、こんな非日常の感じ方もあるのかと、「パークライフ」以降彼のを手にしている。
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